10代ブラジル人のケータイ文学賞
審査委員長による総評
今回のケータイ文学賞は、以下の3点において、画期的な企画であったといえる。
第一に、とりわけ若世代の在日ブラジル人の間でよく利用されている携帯電話という媒体で投稿が可能だったという点が評価できる。
第二に、ジャンルを問わず、作文から歌の歌詞まで、多様な表現形態が可能であった点がありがたい。
そして、第三に、ポルトガル語でも日本語でも応募が可能であった点が何よりすばらしい。
さて、ではどのような作品が集まったのか。残念ながら、最優秀賞にふさわしいずば抜けた秀作は見当たらなかった。そのかわり、優秀賞に値するバラエティに富んだ力作が数作集まった。
FABIANAさんの「Ensino Medio」は若い世代の間で人気のラップ調である。 LETICIA EMIさんの 「As Estacoes do ano」は韻を踏んだポエム、LARISSA さんの 「ELA」はフリースタイルのポエム、IASMIMさんの 「Apenas um minuto」はショートポエム、そしてJESSICA さんの「A historia de um imigrante」はそのタイトルのとおり、ある移民の物語が綴られた作文である。
いずれの作者もまだまだ表現力を磨く必要があるし、それよりもまず、ポルトガル語の文法をきちんと勉強する必要がある。今回の受賞をさらなる勉学へのエールとして受け止めていただきたい。
アンジェロ イシ
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